Composer, Arranger, Orchestra Conductor 

Koichi Fujino

作・編曲・指揮  藤野浩一

Illustrations by Mayumi Shibuya

これから開催されますオーケストラコンサートのお知らせ

2024年4月24日() 新日本フィルハーモニー交響楽団  クローズド・コンサート

2024年4月29日(月祭) 16:30 広島交響楽団 EnerGia2024広響POPS CONCERT ゲスト:宮澤エマ   広島国際会議場フェニックスホール

2024年8月24(土) 14:00 大阪交響楽団 ライト・シンフォニックコンサート ゲスト:森崎ウィン  大阪ザ・シンフォニーホール

2024年8月27日 詳細は追って

2024年9月7日 、2024年9月16日、  2024年9月23日 詳細は追って


4月29日広島交響楽団

初めて宮澤エマさんにお会いしたのは2年前、NHKBS「映画音楽はすばらしい!」に出演して下さった時のことでした。

その時、彼女が歌う「People」を聞いて「この人はジャズを歌うに違いない!」と直感したのです。

御存知の通り「People」はスケールの大きいゆったりした曲なのですが、

そんなルバートの中にあっても、彼女の歌には根底に流れるリズムが見えるのです。

実はルバートは「好き放題に歌って良い…」という訳では無く、オケとの抜き差しは、

インテンポの曲以上にリズムのセンスを要求されるものなのです。

さらに音程の取り方は「この人は楽器をやっていたに違いない!」と想像させられるもので、

それはいわゆる歌メロだけではなくジャズ・ハーモニーにも対応できる程、高みにあるものでした。

 Wikiを引いてみると、果たして「ケンブリッジのビッグバンドでジャズを歌っていた…」とあるではないですか。

早速、広響に連絡し、多忙を極めておられる中からスケジュールを頂き、今回の企画が叶ったという次第でした。

20年以上に渡り、憧れ、夢を見、そして目指していたアメリカのポップスオーケストラの響きが、

広響そしてひろしまFM、さらには中国電力の優れたスタッフによって「一つの完成形を見た...」

そんな感慨と共に本番を過ごしていました。

エマさん、そんな私たちの夢を具現化してくれてありがとう。オケにとっても最上級のゲストであり、

私自身がとても幸せな時を過ごさせてもらいました。


4月24日新日本フィルハーモニー交響楽団 

 この日はクローズド・コンサートだったのですが、列席下さいました満席のお客様には、

世界最高峰のクラリネットの超絶技巧を目の当たりにして頂きました。

 そのクラリネット奏者の名は「マルコス・ペレス・ミランダ」。色々なオケから断られる超難関曲を

1年間かけて練習してくれました。譜面を読むだけでも大変な曲なのですが、

その表現力の素晴らしさたるや、「筆舌に尽くし難い」とは正にこの事をいいます。

一番辛辣な評論家である筈のオケの同僚をして「人類一、クラリネットが上手い」と言わしめた一夜でした。

  彼と出会えたことはもちろん、彼が日本に来てくれたこと、そして新日本フィルが彼を採ってくれたこと、

いくつもの偶然が重ならなければ、この日この曲目を演る事は無かった。

それを具現化して下さった東京東信用金庫の皆様、新日本フィル事務局の皆さん、

そして何より全身全霊で譜面に取り組んでくれた、新日本フィルハーモニー交響楽団の図抜けたアーティスト

本番中、かつて音大で奏法を矯正されてラッパを挫折し、クラッシック業界を逆恨みしていた頃の自分を思い出し、

心の中では泣いていたのです。「こんな日も来るんだ!」。

テクニクス・オーディオインタビュー https://jp.technics.com/interview/09fujino/

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